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素敵なタープへ、素晴らしい旅を!

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メディアリリース、チューリッヒ、2024年9月4日

新たな挑戦:循環型タープを装備した初のテスト用車両群

FREITAGはパートナー企業と共に、FREITAGのバッグとして第二の人生を送った後もリサイクル可能で、再び循環サイクルに戻るトラックタープの開発に取り組んでいます。最初のプロトタイプは、配送用トラックでの2年間のテストドライブを無事に完了しました。それと並行して、さまざまな素材の組み合わせに関する研究も着実に進められてきました。循環型タープを装備したトラック車両群も路上での耐久テストを開始し、どちらの取り組みも確実に実を結んでいます。

FREITAGは循環を考え、行動しています。この企業理念は、循環を成功裏に完結させることに繰り返し表れています。最近の例としてはトラックタープを使用せず、単一素材から作られたFREITAG初のリサイクル可能なMono[PA6]バックパックがあります。しかし、ある疑問が常に浮上します。多くのアイコニックなバッグやアクセサリーを作るトラックタープを、いつか循環可能にし、もはやゴミとして廃棄されないようにするには何が必要なのでしょうか?

その答えは単純なようであり、かなりの難問です。FREITAGは循環型のトラックタープを開発しています。これは、素材、化学、複合材料分野のさまざまなパートナー企業、製造業者、物流企業、材料試験機関やリサイクル産業の機関と共同で行っています。共同開発者たちは一丸となって同じビジョンを共有し、循環型経済の可能性を見据え、互いに金銭的な依存関係なく協力して取り組んでいます。基礎原料に分解してリサイクルできるタープの探求は、2021年秋に正式に開始されました。そのわずか1年後には、最初のプロトタイプを配送用バンに取り付け、2年間のテスト走行に送り出すことができました。最近、この先駆的なタープが初の走行を終えてFREITAGに戻り、現在、素材の特性とリサイクルの可能性について貴重な知見を提供しています。

最初のテスト用トラック群が走行開始
一方で、完璧な素材の探求は水面下で続けられ、その成果は実を結びつつあります。すでに2つのサブプロジェクトが耐久テストの準備を整え、循環型タープを装着したトラック群が長距離走行テストを開始しています。FREITAGは、スイスの物流企業プランツァー社を輸送業界からの新たなパートナーとして迎え、同社の6台のトラックと5台のトレーラーに2種類のテスト用タープを装備しました。これらは今後それぞれ異なる期間にわたって稼働します。この段階的な運用によって、実際の使用環境での素材の経年変化プロセスを追跡することができます。さらに素材が十分に確保できることにより、FREITAGでのバッグ製造の下流工程(洗浄、裁断、縫製)も、対応するリサイクル手法と同様に、まもなくテストできるようになります。タープの供給元であるBieri Tenta AG社は印刷も担当し、タープの加工性や印刷性を確保するため、長時間に及ぶ広範な素材テストも行いました。オーダーメイドのタープを製造する同社は幅広いサプライヤーネットワークを活用し、テスト用車両を実現しました。必要なアクセサリーが入手できなかった際には、即座に自社製造しました。ラベリングには柔軟性の高いスクリーン印刷用インクを採用し、インクの乾燥時間が長いという課題を見事に克服しました。

素材の流れ:先進段階にある2つのソリューション
新しい循環型トラックタープは、従来のものと同様に、丈夫な生地と、柔軟で撥水性・防汚性のあるコーティングで構成される予定です。2021年のプロジェクト開始以来、様々なパートナーが異なる素材の組み合わせの可能性を研究してきました。現在、PES/TPUとPP/PPという2つの先進的なアプローチがテスト車両で試されています。

  • PES/TPU:開発が進み、検証済み
    テスト車両の側面に取り付けられたプリントトラックタープは、ドイツのHeytex社が製造したものです。ポリエステル(PES)生地に、素材専門メーカーCovestro社が開発した熱可塑性ポリウレタン(TPU)をコーティングしています。この素材の組み合わせは徹底的に改良されており、EPEA*の素材健全性試験に合格し、40トントラック用サイドカーテンのISO規格も満たしています。さらに、印刷性、取り扱い性、加工性も向上し、輸送業界とFREITAG双方のニーズに応えています。現在、FREITAGはCovestro社とスイスのリサイクル会社DePoly SA社と協力して、TPU/PESタープのリサイクルプロセスを開発中です。
     
  • PP/PP:コスト効率に優れた単一素材
    トラックやトレーラーの屋根に取り付けられたタープは、生地とコーティングの両方がポリプロピレン(PP)で作られています。このアプローチには多くの利点があり、PP/PPタープは「リバーサイクロン」と呼ばれ、単一素材のため材料分離なしでリサイクルでき、コスト効率も高いです。当初、印刷性に課題がありましたが、デジタル印刷の成功や、スクリーン印刷、孔版印刷のテストなど、改善が進んでいます。オランダのタープメーカーであるRivertex社がこのアプローチをリードしており、EPEAのCircularity Passport®で最高レベルの素材健全性とリサイクル性が認証されています。
     
  • その他のアプローチ
    現在注力しているのは上記2つのアプローチですが、他のソリューションも開発中で、FREITAGは市場動向を注視しています。例えば、様々な企業がPET/PETやTPU/TPUを使用した単一素材タープの開発に取り組んでいます。また、FREITAGは多様な関係者が参加するバイオベースのタープ開発に取り組む有望な研究プロジェクトにも強い関心を寄せています。しかし、これらのアプローチはどれもまだ実用テストの段階には至っていません。


市場性と成功要因
将来、どの素材の組み合わせがリサイクル可能な商用トラックタープとして普及するかは、現時点では予測できません。タープ自体の品質やリサイクル性に関する高い要求に加え、市場性もプロジェクトの成功を左右する重要な要素となるでしょう。FREITAGは、大規模な戦略会議を開催し、関係するすべてのパートナーと共に、様々な可能性のあるビジネスモデルの検討しましたが、具体的なビジネスケースの策定は、まだ将来の課題です。目標は、製品と素材を可能な限り高品質で循環させることを可能にする、一貫性のある動的なネットワークを構築することです。タープのリサイクル可能性を実証することと、情報の流れを確保することが、重要な成功要因となるでしょう。

Circularity Passport®とデジタル製品パスポートによる透明性
EPEAは、循環性の証明として「Circularity Passport® Product(CPP)」を開発しています。EPEAはこのCPPにより、循環型製品の背後にあるシステム全体、使用されているすべての材料とそのリサイクル可能性を検証・評価し、これに基づいて循環性の度合いを総合的に判断します。しかし、循環性を保証するには、証明だけでなく関連情報への広範なアクセスも必要です。これによってのみ、耐用年数を迎えたタープから再び価値を生み出す(この場合は人気のあるユニークなバッグという形で)ことを目的としたリバースロジスティクスのネットワークが構築できるのです。

FREITAGとBieri社が開発・導入した包括的なデータプロトコルを備えたデジタル製品パスポート(DPP)の導入は、重要な革新です。DPPにはすべての関連情報が含まれ、素材構成、生産、原産地に関するより高い透明性を確保します。また、メーカーや製造者、タープの年数、将来的に材料がリサイクルされる流れに関する情報を含むことで、バリューチェーンに沿ったプロセスの簡素化も図っています。デジタル製品パスポートはタープの内側に印刷され、RFIDチップとQRコードを通じてタープの情報にデジタルアクセスが可能となります。テスト車両にはすでにこのシステムが搭載されています。 

*EPEA - Drees & Sommerの一部門で、「Cradle to Cradle®(ゆりかごからゆりかごまで)」の方法論に基づき、人と環境に対する包括的な材料の安全性、技術的なリサイクル可能性、回収システムの実施に関して材料を評価しています。
 

Media release – Zurich, June 1, 2022

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CIRCULAR TARP MOVIE

メディアリリ – 2021年6月1日 チューリッヒ

FREITAGは未来のタープを最初のテストドライブに送り出しました。

FREITAGは異なる産業界パートナーと共に、FREITAGのバッグとして長い第2の人生を送った後もゴミにならず、またもう一度循環することができるトラックタープの開発に取り組んでいます。私たちは、さまざまな素材の組み合わせの研究を行っており、それぞれの素材は独自の長所を持ち、循環性と堅牢性の面で厳しい要求を満たす可能性を持っています。少し前までは、大きなアイディアでしかなかったものが、今はすでに小さなトラックに搭載されています。 循環型タープの最初のプロトタイプは、最初のテストドライブの旅に出ました。

ちょうど2年と少し前に、FREITAGは新しいタイプの 循環が可能なターポリンの開発に着手することを決定しました。これによっていつの日かこのターポリンから作られるであろうバッグは、単にリサイクルされるだけでなく、無限にリサイクルできるようになるのです。その為にはまず、ヨーロッパの厳しい輸送ルートの条件に耐えられるタープでなければならないことを意味します。そして、これまでのように頑丈で、唯一無二のFREITAG製品の材料としての資質も要求されるのです。その後、バッグとしての一生を終える日が来たとしても、それを燃やす必要はなく、基本的な素材に分解し、そこからまた新しい何かを作るための原材料へと姿を変えます。 

バッグ製造のサプライチェーンをさかのぼるこの冒険のために、FREITAGは素材と循環に関する専門の内部チームの結成など、社内の体制を強化しました。私たちは、材料、化学、複合材分野に関するノウハウを持つ多種多様な関心のある産業パートナーを見つけ、EPEA(ドイツ環境保護推奨局)の循環性専門家、ターポリン事業の長年のパートナーとの円卓会議の場を設け、彼らを引き合わせたのです。このプロジェクトにおいて、FREITAGはこのタープの大革命の仲人であり、精神的なナビゲーターの役割を担っています。

従来のターポリンと同様に、新しい循環可能なバージョンも、おそらく撥水および汚れをはじく加工が施された丈夫な生地で構成されるでしょう。これらの2つの構成要素が正確に何で構成されるかは、非常に重要な問題です。まず第一に、この新しいタープは路上での過酷な要求事項に耐えるものでなくてはいけません。そのうえで、新しいものに再利用できるように、基本的な成分に分解できる必要があります。プロジェクトの過程で、さまざまなパートナーとファブリックとコーティングの組み合わせによる異なるさまざまな開発手法が浮かび上がってきました。これらは、関係者によってさらに開発され、チェック、破棄、および補足されていきました。現在大きな円卓には、循環可能なトラックタープの4つの有望なサブプロジェクトがあり、いずれも大きく異なる開発段階にあります。

  • 一枚岩(まだ小さな) バージョン
    FREITAGのアクセサリや、素材を開発するパートナーと共にPET製のターポリンに取り組んでいます。目標(および大きな技術的課題)は、単一材料であることです。というのも、1つの材料のみで構成されるターポリンであれば、時間のかかる生地とコーティングの分離なしに、ライフサイクルの最後にリサイクルできるからです。「これは理論的に洗練されたソリューションであるだけでなく、リサイクルにとって魅力的で費用対効果の高いソリューションです」とFREITAGの循環技術者であるビグナ・ザルツマンは述べ、チューリッヒに間もなく届く最初のプロトタイプを心待ちにしています。
     
  • バイオベース バージョン
    ドイツのフラウンホーファー研究所、Linotech(リノテック)社、およびタープメーカーのHeytex(ヘイテクス)社と共同でさまざまなバイオベースのターポリンのプロトタイプを幾つか開発してきました。  しかし、バイオベースの合成繊維と、でんぷんベースのプラスチック製コーティングの組み合わせは、トラックに搭載しての有望なテスト走行にはまだ十分ではありません。「再生可能資源から作られた防水シートは、運輸業界だけでなく、より環境に優しい未来への大きな一歩となるでしょう」と、同じくFREITAGの循環技術者のアナ・ブラッタートは語り、近いうちに適切なバイオベースの化合物が見つかる事を望んでいます。 
     
  • 未知の可能性を秘めたバージョン
    最初の二つのターポリン プロジェクトはまだEPEAの循環性の専門家によるテストの準備ができていませんが、3番目の開発アプローチの TPU (熱可塑性合成材) のコーティング材料はすでに材料の健康に関する特定のテストに合格しています。「化学薬品会社として、私たちは何千もの製品の基礎を提供しており、循環型社会への移行を加速することが私たちの義務であると考えています。なので、FREITAGが行っているような興味深い共同プロジェクトには最初から参加したいとすぐに思いました」ターポリンメーカーであるHeytex(ヘイテクス)社と共に、このサブプロジェクトのメインドライバーであるCovestro(コベストロ)のマーク・シュネラーは述べています。現在、TPUコーティング材は PES(ポリエステル)生地でテストされているところです。PESとTPUの結合が分離できるようになるまでには、まだ数年かかると思われるため、プロジェクトチームは、このハードルを容易に乗り越えることができるまったく新しい革新的なターポリン構造の研究も並行して取り組んでいます。「これは未来のタープなのです。このプロジェクトはHeytex(ヘイテクス)社の持続可能性戦略に合致していますし、このプロジェクトに参加できたことに感謝しています。複数のパートナーとの共同開発なので、全バリューチェーンの全体像が可視化されます。これは未来の循環型社会にとって不可欠です」とHeytex(ヘイテクス)社のヘニング・アイヒホルンは楽観的に述べています。 
     
  • ゲームチェンジャー
    大きく前進しているのは、最新の4番目の開発であり、これは実際には発見とも呼べるものです。調査段階でプロジェクトチームは、オランダの会社Rivertex(リバーテクス)がすでに開発していた素材に注目しました。この素材は、生地とコーティングに石油系プラスチックの中で最もサステナブルな素材とされるポリプロピレンを使っています。Rivertex(リバーテクス)の開発者もプロジェクトチームに参加し、この製品の循環の可能性をテストしてくれることとなりました。「私たちは、頑丈で魅力的な価格のリサイクル可能なターポリンの代替品の開発に何年も前から取り組んできました。EPEAのプロダクト サーキュラリティ パスポート により当社の製品が、材料の健康に対する最高の安全性と、リサイクルの可能性を備えていることが証明されたことを非常に嬉しく思っています。当社の次世代製品は、特にテスト走行から得られた知見のおかげで、トラックタープとして更に適したものになると信じています。」とRivertex(リバーテクス)のルーフ・ガースベークは話します。

    当然ながら、ターポリンからトラック用タープになるには長い道のりです。そこで、スイスのトラックタープビルダーであるBieri社(ビエリ)の強力を得ることになりました。  彼らは、Rivertex社(リバーテクス)の素材にデザインを印刷し、ストラップとアイレットを装備することによってこの革命的なタープを小型トラックに取り付けられるようにしました。そして今、このタープは晴れの日も、風の日も、はたまた酸性雨の降る日も、走り回っています。ポリプロピレン素材がトラック用タープとしてどの程度持ちこたえることができるのか。例えば、すぐにダメになってしまわないか、また、タープの文字がしっかり定着するのか、などです。これは輸送会社だけでなく、FREITAGにとっても非常に重要なことです。何故なら、このトラックタープは、いつの日か一点物のバッグに生まれ変わる日が来るのだから。
     

最速の方法が必ずしも一番になるとは限りません
現時点で、4つのサブプロジェクトのどの材料が最初の循環可能な商用トラックタープになるかを予測することはできません。もしかしたら、既存のPVCトラックタープに代わるものが複数で出てくるかもしれません。結局のところ、多くの高速道路がミラノに通じており、どれがローマに行くのに最も速くて安いか誰も知らないからです。「一つの 開発手法は高い循環性を与えられたり、別の開発手法では主なポイントはコストが低いことかもしれません」と、さまざまなサブプロジェクトの現状を展望して、アナ・ブラッタートは語ります。他の開発もまた、全速力でさらに推進されているため、最初のプロトタイプで現在得られているノウハウがすぐに役立つでしょう。同時に、適切な循環型ビジネスモデルとプロセスについての議論も活発化しています。最終的には、リサイクル可能な素材が、そのライフサイクルの終わりに次のライフサイクルに進み、革新的な循環型タープはゴミになってしまうのではなく、無限のサイクルにとどまるようにする必要があります。 
FREITAGは、優れたプロジェクトパートナーとの今後のさらなるステップと、より実りの多いテストラウンドを楽しみにしており、早くこの小さなプロトタイプのトラックタープをを解体し、リサイクル可能なFREITAGのバッグとしての次のライフサイクルの、テストラウンドに送る日が来るのを心待ちにしています。

詳細情報はこちら :  www.freitag.ch/circulartarp

   

メディアリリ – 2021年9月30日 チューリッヒ

次の出口は:CIRCULARITY (循環性)

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FREITAGは、リサイクル可能なトラックタープを開発します。

リッヒのバッグメーカーは半分の循環を行っています。その為、トラックタープのバッグが将来的にただリサイクルできるだけでなく、終わりなくリサイクル可能になることを目的として、FREITAGはバッグの世界から飛び出し、異業種の工業界のパートナーと一緒に完全にリサイクル可能なトラックタープの開発に取り組みます。一部の素材の循環の輪が完成することで、ヨーロッパの道路貨物輸送が少しだけエコになるのは、FREITAGは喜ばしいことだと思います。

「We think and act in cycles」、25年以上に渡るFREITAGの企業理念です。「今日においては、私たちへ素材を供給する輸送業界に循環可能な材料をどの様に提供していけるのかを何よりも考えています。それが結局は終わりのないリサイクルを可能にするわけです。」とダニエル・フライタークが断言しています。テキスタイルの分野では、FREITAGが基礎から開発した、100%堆肥化可能なF-ABRICと呼ばれる衣料品ラインがあり、このパイオニア的な成果はすでに達成しています。
 
FREITAGのコアビジネスでは、5年から10年道のりを経てトラックタープにバッグとしての新しい命が与えられます。製品のライフサイクルは修理と交換プラットフォームによってさらに延長されます。しかし、ある時点で最強のバッグでさえもその終わりの信号を出し始め、ゴミ焼却炉行きという最終出口しかありません。「チューリッヒでは、この少しだけの熱エネルギーがFREITAG本社にも供給されます。しかし、使い古しのトラックタープに2回目の命を与えるだけでなく、永遠の命を与えることができれば、はるかに良いでしょう」とマーカス・フライタークは話します。 
 
1年ちょっと前に、FREITAGは自ら運命の輪を回し、新しいリサイクル可能なトラックタープを開発することを決定しました。もちろん、これは既存のPVCと同じように頑丈で、耐久性が高く、撥水性があり、実用的である必要があります。新しいトラックタープは、ゴミになるのではなく、生物学的または技術的にリサイクル可能でなければいけません。つまりいつの日か生物学的に分解されるか、もしくは、技術的な材料に再分解され、そこから新しいトラックタープやその他の製品を作れることを意味します。 
 
この未知の領域への進出に際し、FREITAGでの「サーキュラー技術者」のポジションは新しく一気に2人になりました。プロジェクトチームは、輸送業者やタープ製造業者などの日常業務からの連絡を通じて、タープのサプライチェーンをチェックし、必要な材料、化学薬品、複合材のノウハウを持つ興味のある人や、興味を持つパートナーを探しました。サイクル可能性試験と材料試験の分野の企業や機関と協力して、異業種ながらも意欲的なパートナー達を集めた集合体はトラックタープの革命に多角的で柔軟なアプローチをもたらします。その中でFREITAGは、アイデアの源泉、原動力、または精神的なコ・ドライバーの役割を担います。 

新しいリサイクル可能なトラックタープは、既存のものと同様の構造を持ち、丈夫な織物と、合成または有機ベースのプラスチックで作られた、柔らかく、撥水性、防汚性のコーティングから構成されることがすぐに明らかになりました。それでも大きな問題となるのは、どのようにしてこれら2つの主要なコンポーネントを、単独で、あるいは両方一緒に、基本的な材料に再分解し再利用できるようにするのか、または堆肥化するにはどうすればよいかということです。それが可能な材料とさまざまな化合物の問題に対する部分的な答えはすでに見つけています。 
 
 本当にすべての製造過程と化学成分がリサイクル可能であると言えるかどうかは、イノベーションパートナーであるEPEA – Part of Drees & Sommerによって、Cradle to Cradle®方法論*に従って評価されます。“リサイクル可能性という概念に妥協を許さないことで、私たち自身で物事を難しくしているとも言えます」 と、FREITAGにいる2人のサーキュラー技術者の1人であるアナ・ブラッタートは言います。それにもかかわらず、チームはすでに最初の材料のプロトタイプ(さまざまなファブリックとコーティング材料の組み合わせ)を持っています。これまでのテストは驚くべき良い結果が出ています。「生物学に基づいたコーティング材料が、実際に近いストレステストでPVCよりも優れた性能を発揮することがあるのが、特別に嬉しいです。まだ多くの開発作業が必要だったとしても、私たちは間違いなくこの道を歩み続けたいと思っています」と、同じくサーキュラー技術者であるビグナ・ザルツマンは説明します。 
 
「運輸およびロジスティクス業界全体が大きな変化に直面しています。自律型トラック、デジタル化、電気駆動装置は、輸送ロジスティクスを根本的に変えていきます。今後の業界に欠けているのは、循環する可能性を備えた材料です。ここに私たちが、自己利益なしに残ったものを利用する者として、介入していきます」と、カンパニーリードのオリバー・ブルンシュヴィーラーは言います。FREITAGは、リサイクル可能なトラックタープが近い将来、輸送ルートの現実になると確信しており、2022年までに最初のプロトタイプタープをトラックに搭載できるように全力を尽くしています。ただし、リサイクル可能なトラックタープがいつ量産に入れるのか、トラックタープの循環の輪をいつ閉じることができるのかを予測することは難しいことです。でもFREITAGに言わせれば、そう長くはかからないでしょう。ようやくトラックタープの循環の輪を閉じたタープから最初のFREITAGのバッグとして切り出されるまでには最短でも5年のトラックタープとしての時代が必要です。

詳細は、freitag.ch/circulartarpにて、「タープシークレット」以外のすべてをご覧いただけます。永遠のタープから作られる最初のバッグを今からすでに楽しみにしている方は、FREITAGニュースレターを購読してください。そうすれば、何も見逃すことはありません。 
 
*EPEA - Part of Drees & Sommerは、人と環境の包括的な材料の健康性、技術的なリサイクル可能性、および回収システムの実装に関して、Cradle to Cradle®方法論に従って材料を評価しています。